つえの里だより 第73号
第73号
平成28年9月
巻頭言「防災」
理事長 篠澤國雄
2ヶ月のご無沙汰ですが、お変わりありませんか?
私は変わりなく健康を保っております。
7月の総会では皆さんの元気なお声を聞いてホッとしました。あのような元気を今後ももち続けて毎日を楽しくお過ごしください。
9月の話題のトップは「防災訓練」が各地で聞かれていました。皆様方もラジオやテレビのニュースでお聞きになったことと思います。
今年は台風1号ができたのも7月、例年に比べてかなり遅いと報道されておりました。それが9月の頭にはもう13号が発生という速さ、でも規模はそんなに大きくはなくて、幸いと思えど、それでも中には甚大な被害が出た所もあり、国や県でもその大きさに驚きを隠せないようだ。しかも北海道に3個、東北に1個、伊豆諸島沖で発生し、沖縄の近くまで行ったかと思うとUターンして東北に「10号」上陸。また13号は沖縄の南で発生、東海沖まで来て温帯低気圧に変わるという奇妙な年だ。ところで皆様は自然災害、風や大水が襲ってきたとしたら、どうなるかを考えたことがありますか?今、自分の家の中、外の状態はどうなっているのかを知っていますか?またそうなった時にどうするかを考えたことがありますか?私は80歳をきっかけに寝室の箪笥を150センチの整理ダンスから、立ちの低い89センチと102センチの箪笥に替えました。高齢になるにしたがい、150センチの高さは最上部の引き出しから物を取り出す時の大変さ、私のように背の低い人間はやっぱり低いのが適しているし、倒れてくる危険度も低いからまあまあ安心かなといったところです。私はこうした整理ダンスなどの相談は「タキソウ本店」に決めています。皆様ももし安心・安全は家の中とお考えならば、こうした買い替えも良いのではないかと思います。参考までに。
9月4日、日曜日に「つえの里だより、ちいさなたび」の取材で大津さん、篠田さんにぶらさがって安城のデンパークに行って来ました。10数年前は木陰が少なくとても暑かった思いがありますが、今回は木も育って結構木陰も増え、幸せを感じつつ散歩してきました。昼飯の前に果物のエキスやジュースを固めたであろうと思われるアイスを食べ、デンパーク開園以来販売しているというサブレを一人1枚ずつ持ち、アイスとサブレを交互に木陰で食しました。冷たいアイスとソフトなサブレが口の中で上手く交じり合い、食べた後快調でした。記事と写真は大津さんのもので楽しんでください。
最後に「ちいさなたび」でこんな記事を載せて欲しいという希望があったら直接大津さんに伝えるか、またはつえの里まで申し込んでください。待っています。
とてつもない災害のないことを祈り、点筆を止めよう。
追加、伊勢湾台風のような大きなものは、この地方では15号が多いと思っています。もし間違っていたらごめんなさい。
では11月に書きます。さようなら。
事務所から
つえの里 管理者 戸嶋 静子
暑い夏もやっと終息に向かいつつあるこの頃です、皆様方もお変りなくお過ごしのことと思います。
いよいよ台風シーズンの到来です。つえの里は暴風雨警報、大雨警報が発令中は活動が中止になります.活動中の事故。怪我の防止の為ご協力のお願いをします。
警報が解除された後2時間を開けて活動が出来ますので宜しくお願い致します。
いよいよ秋が始まります外出する機会も増えてまいりますので、事故のない様に外出を楽しんでください。
ちいさなたび
大津 廣子
まだまだ残暑の9月4日(日)、台風12号の影響がどうでるか危ぶまれていたこの日、折りたたみ傘持参で出掛けた先は近年テーマパークとしては忘れかけた感がある「安城産業文化公園デンパーク」です。「都市と農村との交流の場及び憩と安らぎの場を市民に提供するとともに、農業を始めとする産業の振興に寄与する」をテーマに1997年4月に開園されました。名称は一般公募で決められ、安城市の異名「日本デンマーク」と公園を意味する英語「パーク」に由来しますが、「デン」には「田園」や「伝統」の意も込められているとか・・・。
乗り継ぎが面倒だなと視障協の方たちには敬遠されがちな所かなとも思いながら久し振りに訪れてみることにしました。
豊田市駅を8時45分に発車する知立行きの電車に乗りましたが、朝方は曇り空だったのに土橋駅を過ぎた辺りから青空が見えてきてとても暑い日となりました。
さて、知立駅で乗り換え、9時17分発の急行吉良吉田行きに乗車し、桜井駅には9時30分に到着しました。この駅も前々回お邪魔した小牧駅の様にロータリーがやたら広く高架になった新しい駅でした。高さが3階部分になるような階段が3段階に分かれて改札口に繋がっていました。一度改札を出て外に出てみたけれどバス停が右か左か判らず、もう一度駅舎に戻り、駅員さんに尋ねたら、ゆっくりした口調で「黄色い線に沿って行くとベンチがあるから、其処がバス停です」と教えてくれました。言われたとおりに右を向いてエスコートラインに沿って歩いたらタクシー乗り場があり、その先にベンチが2台有り、ベンチに腰掛けて18分程待つことになります。辺りを見回すと正面に保育所、右手にはアピタがあって中々便利な場所だと羨ましくなりました。
暑い中、暫く待つとチョコレート色をした「9番」と書かれた「あんくるバス」がやってきました。乗ってみるとバスの大きさや椅子の配置が「おいでんバス」の市街地行きのバスとそっくり。乗車賃は100円、これも一緒。
このバスは安城更生病院発で終点は南桜井駅。デンパークまでは途中5箇所バス停がありますが、10分ほどで目的地に到着。乗客全員が此処で降りたようです。正面ゲートの入場券売り場へ行き、障害者手帳を提示すると、本人と付き添い一人は各300円ということでした。チケットをゲットして中に入り、これから園内を散策。
先ず目に付いたのは水撒き用の地下水が沸いている所があって柄杓も揃えてあり、水撒きの方法が書いてあり、自由に撒けるようになっておりました。触ってみるととっても冷たく、いつまででも触っていたい気持ちになりましたが、そうもいきません。
次は「ふるさと館」の横の
ファンタジーガーデンで季節の花々や水生植物の池でオニバスの白い花や咲き終わった後の実を触ったり、吾亦紅やヤブラン、パンパスグラス等一つひとつの香りや形を楽しんだあと、一番良い時期は過ぎてしまったけど色とりどりのカンナ園を通りながら「なんじゃもんじゃ」の木、子ども広場、世界の梨園等も散策。デンマーク風車付近で遊ぶ家族連れを横目で見ながらマーケットへと向いました。イベント広場には2~30にんの人だかりができていて、女性が猿回しをやっていました。我々はそこを素通りし、ランの花を観賞したあと珍しいフルーツアイスなるものを購入し、ベンチに腰掛けて今回初めての休憩タイム。これはカットした2種類のフルーツを串に刺して凍らせただけの物で、私はキィウィとパイナップルを頂きましたがカチンカチンに凍っていて硬くてキィウィは酸っぱくて、スッパイを連発しながら格闘しました。
11時半に近くなったのでそろそろ昼食をということになり、最初に通ったふるさと館へ。ここは安城市の郷土料理の店で「箱寿司」が一番人気らしく残念ながらもう完売していたので「うなぎまぶし丼」を注文しました。待っている間に隣席のテーブルをチラッと見たら天丼が配膳されてきて丼に山盛りの季節の野菜天がピラミッド状にどっさり。一目見てどっきり。でも私たちの注文した「うなぎまぶし丼」も大盛り!どうやらこの店は気前の良い店のようでした。
お腹も満足したので、正面ゲートから外に出て、すぐ横にある「道の駅」デンパーク安城にて恒例のお買い物タイムになりました。お得な夏野菜を手に入れ少々荷物にはなりましたが満足。
帰りは13時12分に南桜井駅から
やってくるあんくるバスにまた乗
って桜井駅で下車。行きと逆方向
で帰途に着きました。
ニュースの目
篠田 進
手話、点字利用へ言語条例
愛知県知事、9月議会提案へ
愛知県の大村秀章知事は、手話のほか点字や要約筆記など、障害者の特性に応じたさまざまなコミュニケーション手段の利用促進を図る「言語条例」案を、9月の県議会定例会に提案することを決めた。事業者や学校、行政に努力義務を課す。手話以外に幅広く対象を広げた言語条例の制定は、都道府県では初めて。
南海トラフ巨大地震といった大規模な災害時などには、障害者への的確な情報提供が課題とされる。障害者団体からの意見を踏まえ、それぞれの特性に応じた対応が必要と判断した。
手段の対象には、目と耳が不自由な人たちの手を取って手話で意思疎通する「触手話」、相手の指に自分の指で点字を打つ「指点字」、代筆、代読、平易な言葉などが、含まれる。
県には市町村と連携して通訳者の養成など総合的な施策の推進を、事業者には障害者の各種のコミュニケーション手段の利用に配慮するよう求める。学校には、教職員にコミュニケーション手段の研修を受けさせ、子供たちへの手話の学習機会の提供などを促す。
手話言語条例は2013年以降、鳥取や三重、長野など8県で制定され、今年7月には大村知事も参加し「手話を広める知事の会」が設立された。手話以外に要約筆記や点字などを含めた言語条例は兵庫県明石市など全国で3市にある。全日本ろうあ連盟は手話言語法の制定を国に求めている。
(2016年8月8日 中日新聞 朝刊)
「手話 社会変える力に」
大村秀章知事は、手話を言語と位置付け、点字や要約筆記など障害者の特性に応じたコミュニケーション手段の利用促進を図る「言語条例」を、9月の県議会定例会に提案する。県や市町村が通訳を養成するほか、障害者が働きやすい環境整備を事業者に求める。かつて手話は使用が禁止された歴史もあり、社会に出ることに壁を感じている障害者は今も少なくない。県聴覚障害者協会の服部芳明理事長(42)にろうあ者らを取り巻く現状を聞いた。
(利き手・奥田哲平)
言語条例案 聴覚障害者協理事長に聞く
条例を要望してきた
「聞こえない人」はかつて、社会から疎外され、学校に通えず、子どもを産めないようにさせられた。高齢になって、鏡に向かって手話で独り言を言うという話も聞く。
条例ができれば、聞こえない人がどこに行っても、手話でコミュニケーションでき、視覚的に情報を得られる。理解を持つ人を増やし、手話ができる人が増えれば、社会を変えていく力になる。
条例案の理念に「手話は独自の体系をもつ言語で、受け継がれてきた文化的所産」と書き込まれた
人間がコミュニケーションを取る前提として、言語の獲得が必要になる。ろうあ者にとっては手話。
手話は1925(大正14)年から禁止され、発生訓練と口の動きを読み取る口話教育が始まった。生徒同士は内緒で手話を使ってきた。手話は守られ、受け継がれてきた。
条例案は、学校現場で手話を学ぶ機会の提供を促している
子どもが言語としての手話を身に付けるために、親も、学校の先生も、手話を学べるような環境を作ってほしい。
条例ができた他県を見ると、会社や学校などで手話を教えてほしいという依頼が増えている。協会でも、自分たちが学ぶ研修の場をつくり、講師の派遣準備をしていく。
手話以外のコミュニケーション手段の利用促進も盛り込まれた
本音では、手話と、手話以外のコミュニケーション手段は、分けて条例化した方が望ましい。協会でも、いろいろ議論し、ろうあ者の福祉向上につながり、「手話は言語である」ということを広めていくことにつながればという結論になった。コミュニケーション手段に予算が偏らないか心配している。
「全国のひな型に」 知事
大村知事によると、条例案は現在、障害者団体などの意見を聞いて文案修正中。知事は「われわれの条例が全国のひな型になるようにしていきたい」と語る。
手話言語条例は鳥取や三重など8県が先行しているが、手話以外のコミュニケーション手段も盛り込んだ条例は全国初。手話以外とは、要約筆記や点字、触手話、指点字、代筆、代読、平易な言葉など幅広い。知事は、インターネット配信もしている毎週の定例会見で、手話通訳者を配置することも「要望があれば検討したい」と話している。
(2016年8月11日 中日新聞 朝刊)
活動報告(平成28年7月・8月)
7月
4日(月) ブロック会議(相談支援)
5日(火) サービス調整会議(介護保険)
6日(水) サービス担当者会議(相談支援)
8日(金) 相談支援連絡会(相談支援)
11日(月) 堤小学校 実践教室
12日(火) 委託相談支援事業者
・民生児童委員地区協議会(相談支援)
13日(水) 委託相談支援事業者
・民生児童委員地区協議会(相談支援)
14日(木) 精神保健福祉(相談支援)
17日(日) つえの里総会
21日(木) サービス検討会議(相談支援)
26日(火) サービス調整会議(介護保険)
27日(水) 相談支援部会(相談支援)
8月
2日(火) 相談支援初任者研修フォローアップ研修
(相談支援)
3日(水) 中部ブロック会議(相談支援)
サービス担当者会議(相談支援)
4日(木) サービス調整会議(介護保険)
5日(金) 相談支援連絡会(相談支援)
10日(水) 相談支援会議(相談支援)
18日(木) 理事会
22日(月) サービス検討会議(相談支援)
24日(水) 中部ブロック会議(相談支援)
25日(木) サービス調整会議(介護保険)
精神障害者支援従事者研修(相談支援)
31日(水) 相談支援部会(相談支援)
編集後記
リオ パラリンピックのメダルが視覚障がい者への配慮があるそうです。メダルの中が空洞になっており、中にステンレス玉の数で音の大きさが違い、メダルの違いが分かるらしいのです。今後、国内での視覚障がい者の大会でそのような配慮が増えると嬉しいですね。
さて、朝晩が冷え込む日が続いております。
皆様、体調には気をつけてお過ごしください。