つえの里だより 第67号

2015-10-02

平成27年9月号

【巻頭言】

「東日本の水害に思うこと」
篠澤國雄
つえの里支援者、利用者、会員の皆様2ヶ月のご無沙汰でしたがお変わりありませんか?
今年は気候不順であり、台風も多く大雨があちこちで降っているようです。特に台風18号の低気圧の雨や17号台風の二つの空気の重なりで東日本は過去に経験のないほど大雨に襲われ、その結果何箇所かの川の堤防の決壊、越水などにより思わぬ被害に遭われた地域の皆様方に心からお見舞い申し上げたいと思います。もし豊田にもあのような雨が降ってきたら同じような被害に遭うだろう可能性を考えてしまう。豊田市でも過去に何回かは雨や水が溢れてきた結果、被害を蒙っている。でも当時とは違って開発が進んでいるためにかなりの被害になるのではないかなと心配になります。もの凄い音の雨が降ってきたら、それぞれどういう体勢をとったらいいのかを考えてもらいたい。今、自分の家の地区の過去の土地がどんなであったのかを知っておくことも必要だと思います。
消費税10%になると同時に食品関係を軽減税率を導入するというのはすでに国会で認められていることは皆様すでに報道でご存知と思います。ところが買い物をした時は税率10%を払い、後から「マイナンバー」を使い、払い戻すという制度にしたいというニュースを最近聞きましたが、もし本当に決定したら個人情報など漏れてしまわないかと心配ですし、我々視覚障がい者の立場からいえば、「マイナンバー」というものは国民阻害といってもいいような気がする。障がい者差別にも当たるでしょうし、高齢者からみてもやっぱりいじめになるのではないかと思います。また後から振り込まれたとしても軽減税の嬉しさは全く感じるわけにはいかない。特に「マイナンバーカード」は見えない者に持てといわれてもその数字さえ読めない人々に対して侮辱だ。見える人は、他人に知られずに対応出来るけど、私たちはオープンになるからだめです、と言いたい。軽減税率導入の旨味はどこにあるのかも感知なしとなりそうです。皆様も充分に注意してください。総理が優しさをもってくださるのであれば我々に幸せ感をください。
最後に9月13日の日曜日に、長久手の万博記念公園で開催されている愛知万博閉会後10年の節目に「花と緑の博覧会」に行ってきました。つえの里便りの「ちいさなたび」で紹介しようといつもの大津さんと篠田氏とで行ってきました。僕はせっかく来たのだから西口にだけ現存する万博の時の「グローバルループ」の185メートルをもう一度歩きたいとの前々からの望みを叶えてきました。色々な場所にこのグローバルループを移設して木道として再利用されているけれどやっぱり万博で作られた物は幅広で歩きやすい。でも10年という長きに雨や風、雪に晒された結果、かなり痛んでその部分だけ修復された板もありましたが、その当時の雰囲気はやっぱり残っていて嬉しくなりました。元を正せば、バリアフリーの会議で僕の発言で出来たものですからね。
この楽しい記事と写真の話は大津さんの素晴らしい記事で楽しんでください。
雨を心配し、傘を持って行ったけれどお守りとなって軽快とはいえないが結構楽しく歩いてきました。
ではまた11月に書きます。お元気で!

【事務所から】

つえの里管理者 戸嶋 静子

平素はつえの里の事業にご協力有難うございます。
熱中症に気を付けてと言われていた夏も終わり、秋の気配を感じられるこの頃、皆様もお元気でお過ごしと思います。
先日総務省より福祉有償運送の聞き取りがあり、その中で慢性的に運転協力者の不足はあるそうです。つえの里も例外ではありません。福祉有償運送を使い移動出来る事は良いことですし、全員の方々が困ることなく使えれば一番です。しかし、つえの里のヘルパーさんの高齢化に伴い運転協力者が減っています。この現状を理解して頂き、公共交通機関で移動出来る所はお願いできればと思います。お互い仲間同士の譲り合いの精神が大切ではないでしょうか、皆様に申し訳ありませんが、気持ち良く外出していくことはつえの里の理念ですので忘れることなく努力してまいります。

 

【ちいさなたび】

9月13日(日)、天気予報では傘マークが付いていた日でしたが、出かける時間帯は雨の心配はなさそうでした。
愛知万博10周年のこの秋に、全国都市緑化愛知フェア「花と緑の夢あいち」が9月12日~11月8日まで開催されます。開催2日目の今日はリニモもさぞや混雑するかと思いきや、空き空きでした。
記念公園に着いて上から眺めると駐車場はもはや満車に近い状態でした。そうか、日曜日だもんね、と納得。
やはり一番人気は「ジブリの大博覧会」でしょうか。会場での混雑が予想されるのか、八草のリニモ駅で入場券を販売しておりました。

全国都市緑化は国・地方公共団体及び住民等の協力による都市緑化を全国的に推進し、緑豊かな潤いのある都市づくりに寄与することを目的として毎年開催されています。因みに来年は横浜市だそうです。
さて、メインとなる会場は此処ですが、サテライト会場も幾多あり、10月開催のとよたガーデニングフェスタwithとよたスタジアム、エコフルタウン、都心のまちなかがサテライト会場になるそうです。

コンセプトは四つの楽章に分け、テーマ性を持たせた催しを楽しめる。9月12日~27日は第1楽章で‘想‘~夏(万博)の思い出。万博の思い出と未来への想いを再確認する楽章です。
12日、13日は大芝生広場にて県民参加ステージが催され、公募で集まった出演者がそれぞれの特技を披露していました。周りの数々のケータリングカーにて販売されている世界の料理やドリンクを片手に見入っている観客は老若男女、またグローバルマーケットでは万博を思い出させる品々が小規模ながら出展しており、それらを眺めるのが嬉しくて楽しくて・・・。また子供が楽しめそうな体験コーナーも幾つかあり、亀のコーナーには石に張り付いた3センチほどの子供のスッポンも水槽に入っており、小さくてとてもかわいい者でした。
センターエリアでは愛知県内の業者等が技を競って出展した庭作りが楽しめ、花の棚田は芝生の中に愛知県内の花がいっぱい咲き誇っていました。

面白いのは三日月休憩所横のトイレは土・日に限り、普段は男性用のトイレが女性専用となり、男性用のトイレは仮設トイレが並んでおりました。

このあと、暫く既存の散歩コースを散策したあと西口に行き、土日だけ営業しているという店でお昼ご飯を買い求め、万博後に出来たという休憩所で戴きました。
さて、今度は西口にだけ残されているというグローバルループ巡りです。今回も道路を間違えて係りの人に「そこは立ち入り禁止ですよ!」と大声で注意を受け、慌てて引き返して再度辺りを見回して確認、今度は間違えませんよ。歩いてみると結構痛んでいてボロボロの板、修理されている真新しい板、少し前に交換されたらしい板、下を見ながら「これは最近張り替えられたものだね」なんて言いながら通りました。
このまま道なりに進むと西口の駐車場の方に出て、また中に入ると西口休憩所の方に出てしまいました。今度はこいの池の方で花々を眺め、「公式記念品売店」で買い物タイム。マスコットのモリゾー・キッコロが花冠で登場したグッズの数々、ハンカチ、Tシャツ、クッキー、せんべい、バウムクーヘンなどが並んでおりました。私が購入した物は内緒です。
このあとは観覧車を左前に見ながら坂道を登り、駅へと戻りました。

【ニュースの目】
豊田市「南海トラフ」独自被害想定公表
中山間地9割孤立の恐れ
豊田市は28日、南海トラフ巨大地震に関する独自の被害想定を公表した。昨年5月に県が出した想定を基にさらに細かく調査し、建物や人的被害数を小中学校区単位で明らかにした。中山間地の集落の9割が孤立する恐れがあることも浮き彫りになった。  (河北彬光)

県が公表した被害想定は市町村単位だったが、市は地域ごとの防災に役立てるため、さらにエリアを小さく区切って調べた。考えられる最大級の地震として、マグニチュード(M)9の「千年に1度起きるかどうか」という地震を前提にした。
市内全体の死者数は県の想定で200人だったのに対し、市の調査では184人に減少。建物の全壊・焼失数も4,300棟から3,933棟に減った。ともに詳細な調査によって見直された結果だ。
27中学校区別でみると、市南部に被害が集中することが明らかになった。特に深刻なのは前林中学校区で、死者数は最も多い38人。建物の全壊・焼失も同じく最多の858棟に上がった。市消防対策課は「市南部は住宅が密集している上、強い揺れも想定されているため厳しい数字が出た」と分析する。
県が公表していなかった孤立集落の調査は、中山間地の225集落を対象に実施。うち9割にあたる203カ所が、土砂崩れによる道路寸断などで孤立する恐れがあることが分かった。
帰宅困難者数を地域ごとに見ると、大学や工業団地が集中する猿投地区西部(浄水町、保見町など)が最多の7,400~1万人。市中心部の豊田市駅一帯は、4,100~4,300人と推定された。市内全体では、県の調査と同じ48,000~53,000人だった。

市はこの日、詳細な調査結果をホームページに公表した。来年1月に市地域防災計画を改定するほか、4月には想定をまとめた地図を全戸に配布する。太田稔彦市長は「地域ごとにどういう対策が必要か、議論を深めたい」と話した。

中学校区別の被害想定
中学校区 →死者人数→全壊・焼失棟数
崇化館           7        157
逢 妻    10    219
朝日丘    12    250
高 橋     1     13
豊 南     6    109
益 富        0      6
竜 神       14    339
美 里       1     12
梅坪台       2     53
末野原       6    132
上 郷    23    506
松 平     1     16
前 林    38    858
藤 岡       0
高 岡    24    490
藤岡南     1     14
若 園    22    440
小 原         1        8
猿 投        1     20
足 助        3        43
井 郷       4         95
下 山       1         24
猿投台       3         56
旭       1         8
保 見       2         42
稲 武       1         17
石 野       0          5
合 計   184    3933
*単数処理のため合計数は一致しない
(2015年8月29日) 中日新聞 朝刊)
【活動報告】

(平成27年7月・8月)

7月
1日(水) 相談支援専門員連絡会(相談支援)
3日(金) サービス調整会議(介護保険)
相談支援連絡会(相談支援)
8日(金) サービス検討会議(相談支援)
19日(日) つえの里総会
22日(水) 相談支援部会(相談支援)
24日(金) サービス調整会議(介護保険)
27日(水) 相談支援部会(相談支援)
30日(木) 事務局会議

8月
3日(月) 相談支援連絡会(相談支援)
5日(水) サービス調整会議(介護保険)
サービス担当者会議(相談支援)
6日(木) サービス検討会議(相談支援)
12日(水) 相談支援部会(相談支援)
18日(火) 相談支援従事者研修(相談支援)
19日(水) 相談支援従事者研修(相談支援)
20日(木) 理事会
盲人用品研修
24日(月) 精神福祉講習会(相談支援)
25日(火) サービス調整会議(介護保険)
26日(水) 相談支援部会(相談支援)
27日(木) アルコール関連問題ワーク(相談支援)
28日(金) 実践教室
29日(土) ヘルパー研修・定例会

【編集後記】

日中は日差しが強くて暑く、朝晩は冷える日があったり
台風の影響で、天気の悪い日が続いたりしますが、体調を崩さないように気をつけてお過ごしください。

特定非営利活動法人
視覚障害者センターつえの里
〒471-0068
豊田市横山町4-3-2
電話0565-31-3381
ファクス0565-31-3473
e-mail tue-sato@hm5.aitai.ne.jp

    特定非営利活動法人
    視覚障害者センター
    つえの里
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    愛知県豊田市横山町
    4丁目3番地2
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    営業時間:9:00~17:30
    ※日曜定休

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